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さーぶろぐ(仮)

ついに2度目の退職、無職の世界に舞い戻ってきた。さてどうするか...働くの嫌い、人嫌い、身軽に生きたい...そんな実家&セカンドハウスで暮らす28歳無職がこの先を考えつつ色々語るブログ

「ビリ学」という番組を観て。

今テレ東で「ビリ学」という番組を観ていて、

そこで日本ハム中島卓也選手についてやっていた。

「ビリ学」という名前の通り、ビリからすごさを学ぶ番組である。

中島選手は、パリーグ規定打席数に到達した選手の中で、一番低打率に終わった、いわゆる「打率ビリ」の選手である。

ちなみに栄えある1位はロッテの角中選手の.334ね。

中島選手は、その上ホームラン数0本、三振数も多い。

それなのに、規定打席に到達している=レギュラーである(しかも日本一になったチームで)、その上侍ジャパンにまで選出されている、なぜ?ということで中島選手が取り上げられていた。

 

私は普段からロッテの対戦相手としてよく目にしているので、ある程度は知っている。

元々普通にいい選手だと思っている。
私は、打席で粘れてどんな形でも出塁できる選手が一番良い選手だと思っているから。

敵だから見ていていつもイライラしてるww
味方だったら心強いだろうし、ウキウキして見てるだろうなと思ってる。

でも、そりゃ普段野球を観ない人からすれば、数字だけ見れば「なんで?」と思うよね。

打率低い=ヒット打てない、ホームランも打てない、三振も多い、野球を観ない人がイメージする野球が全くできてないからね。
野球を観ない人は、守備とか小技とか選球眼や出塁など、そこまでは観ないから。

 

中島選手の素晴らしいところはたくさんある。

まず守備が上手い。これは非常に大切なことで、私は素人ながら野球を観るようになって、野球は守備が一番大事だということがよく分かった。

もちろん打たないと勝てない。でも、守備がちゃんとしているのは大前提なんです。
守備がちゃんとできて、その上で打って勝つんです。

これはサッカーでもなんでもそうなんじゃないかなと思うんですが。

守備から乱れることって、本当によくあることなんですよね。

そりゃそうですよね。ミスで思うようにいかなくなると、イラッとするし、少なくともいい気持ちはしないですよね。

守備をきっちりできるっていうのは、まず大切なんですよ。

守備を差し引いても打撃が突出している選手ならともかく、守備はやっぱり基本です。

打ち取った当たりが守備でポロっとかやられると観てる方も萎えるんですよ・・・ピッチャーはそれ以上でしょうね。そこからピッチャーのリズムが崩れ・・・なんてよくあることです。

 

あと中島選手の素晴らしいところは、脚も速いというところ。

盗塁王も取りましたよね。

だから、四球もぎ取られて出塁されると、今度は盗塁の心配があるわけです。

ピッチャーも気になるでしょ。それで打たれたりもありますし。

盗塁されて得点圏に出られて、打たれて失点・・・なんてこともあります。

だから脚も脅威です。

 

そして一番素晴らしいのが、中島選手の代名詞であり、この番組でも言われていた、「しつこさ」。

とにかく粘っこいんですよね。

私粘っこい選手が一番いい選手だと思うんですよ。

粘っこいのがどういいかというと、
・ピッチャーに球数を投げさせる
⇒先発投手を早く降ろせる
⇒ピッチャーがイライラする
・四球を選んで出塁できる、三振に終わっても球数は稼げる
・次のバッターが打ちやすくなる
(相手投手の球を見れる、中島選手の打席で相手投手が疲れて球威が落ちる)

など。

確かに地味だけど、縁の下の力持ちです。

中田選手や大谷選手が華々しく打って活躍するタイプですが、その陰にはこういう職人がコツコツ仕事をして引き立てているわけですね。

それで日本ハムは優勝できた。

 

あと番組で取り上げられていたのは、バントなど小技の上手さ。

確かにこれも重要ですね。バントって上手い人苦手な人いますからね。

簡単に決めているように見えるけど、難しいんだと思います。

アウトひとつ犠牲にしてランナーを進める行為ですから、きっちり決められないと、かえって相手を乗らせかねません。

だからバントをきっちり決められることも大事なスキルです。

中島選手は足も速いので、セーフティも狙えますよね。

 

中島選手は、一般の人がイメージするような、ヒットやホームランは他の選手に比べて持ってないけど、

守備、足、小技が一流で、その上に「粘り」という他の選手に負けないものを持っている。

こういう選手もいて、強いチームができる、チームには中田選手や大谷選手みたいな選手が9人いればいいってもんでもないってことですね。

 

そして中島選手が侍ジャパンに選ばれるのは、まさにこれが理由。

堅実な守備があり、足があるから代走でだって使えるし、バントもあるから「1点取りたい」というときにきっちり送れるし、とにかく使い勝手のいい選手だよね。

日本代表には限りあるメンバーしか選べないわけだから、こういうユーティリティ性のある選手を入れておかないといけない。

それになにより中島選手が選ばれる理由が、この「しつこさ」。

なぜなら、WBCワールドベースボールクラシックス)には「球数制限」があるから。

ピッチャーが投げられる球数に、制限があるのだ。

ということは、中島選手が相手ピッチャーに球数を投げさせれば、ピッチャーは早く投球数が到達し、降板せざるを得なくなる。

日本みたいに投手の層が厚い国はそうないから、たいてい先発投手を降板させられれば、それだけチャンスは多くなる。

誰が監督でも中島選手は選びたいんじゃないかなぁ。

 

中島選手がインタビュー受けてたけど、そうやって自分の生きる道を見つけてすごいしっかりしてるなと思ったよ。

ちゃんと自分ができないこともできることも理解して、「自分はこの道で生きていこう」っていうのを見つけて仕事するなんて、立派だと思う。

ヒットやホームランだけが野球じゃないもん。

ネジとか釘とかあって、初めて家具とか完成するんだもんな。
木があれば箪笥できるかって言ったら、そうじゃないんだよね。

野球に限らず、社会で生きていくっていうのは、そういうことなのかなぁと、若い中島選手から教わったような気がする。

「適材適所」というやつだね。

 

中島選手は粘って相手に球数投げさせたあげくに四球で出塁できたときが一番最高らしい。

なんかサッカーでいう長友選手のプレースタイルによく似ているなと思った。

長友選手が南アフリカW杯で、カメルーンのエース、エトー選手を完全に封じてイライラさせてたけど、それによく似てるわ。

エースキラーに徹した長友選手の貢献度は、すごく高かったんだよね。

現日本代表のサイドバックの酒井広樹選手と酒井高徳選手の対談でも、「相手選手の攻撃封じてイライラしてるときがやりがいある」って言ってたけど、中島選手のプレースタイルというのは、サッカーで言うサイドバックの仕事にすごく通じるものがあるなと思った。

サイドバックって、直接ゴール決めたりとか、常にスポットライトが当たるポジションではないけど、相手エースを封じたり、相手の攻撃の芽を摘んだり、あと上がったり下がったりを常にしているから、足の速さもスタミナもいるんですよね。

攻撃でも、隙を突いてサイドを駆け上がってクロスをあげて攻撃の起点になったりとか、とにかく縁の下の力持ち、地味で重労働だけどとても大事なポジション。

中島選手もサイドバックも職人ですよね。

 

チームにはいろんな人が必要なんですよね。

派手なことや大きなことをする人だけが必要なわけじゃない。

その陰には、それを支える人、まとめる人、コツコツ仕事をする人、色んな人がいて得意不得意を補い合ったりそれぞれの仕事をしていいチームになるんだろうな。

 

いろいろ考えさせられる番組だった。