いない歴=年齢の女(貫通は済)の、男になめられてきた歴史を振り返るしょうもない日記⑤
↓子供の頃男子にいじめられた編
↓大学時代の知り合いになめられてA(B?)まで経験した編
↓同僚に目をつけられ始めた編
↓しつこく連絡先聞かれた編
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さて。(ため息)
前回、ノックオンされた同僚に職場でしつこく連絡先を聞かれた過程と、あまりにしつこくて折れて教えてしまったことを書きました。
モテる人や、人並みに男性と関わってきた人は、こういうの(対象外の異性にノックオンされたりしつこくされる)も慣れてて、なんなくかわせるんだろうな。
私には経験値と男性経験が全く足りなかった。
幼少時代から男子のいじめの格好のターゲットにされ、そこで男性に恐怖心を抱き、避けるようになってしまった。
本当は立ち向かうべきだった。でも私はそれをせず、攻撃対象から自分が避けることを選んでしまった。
ドッヂボールで自分に向って投げられたら、キャッチして投げ返すべきだった。
でも私は、ひたすら避け続けた。相手が諦めるまで。何かの弾みで味方のボールになるまで。
でも狙われ続けたらいつかは当てられる。というか、「逃げるのめんどくさいから、とりあえず当たって外野出ちゃうか」と。
勇気を出して自分でボールを取ればよかったのだ。
とはいっても、連絡先を教えてしまった私は、そのときはまだそこまで悲観していなかった。
それは、
・連絡先を交換して実際に連絡が来たり、頻繁にやりとりしたことがほとんどない
・あらかじめ連絡不精であること、電話に出ないこと、メールや着信に気がつかないこと、一切返さないことを伝えてある
・過去にも仕方なく教えたくない相手に教えたことがあり、メールが来たことがあったが全て無視していた(それで何か言われたことはない)
・教えたメアドはフリーメールであり、最悪の場合捨てアドにできる。
これらの理由で、教えてしまったところで別にどうってことないだろうと思っていた。
しかし私のそんな楽観的な考えはすぐに打ち砕かれる。
それから怒涛のメールラッシュだった。
いや、それは言い過ぎかもしれないけど。
でも、私にとっては怒涛の勢いだった。
私の元にはほとんどメールがこない。
メルマガ以外1日に1通も来ないのがデフォルトなのだ。
しかも、約束した用事についてとか、そういった必要な話以外ではメールをしない。
それも何ヶ月に1回とか、年に数回のことである。
しかし奴が送ってくるのはどうでもいいメール。それも毎日。
当然私は「連絡不精、電話出ない、着信メール一切応答しない」と伝えていたので、すべて無視していた。
今まではそれでなんともなかった。
メールの中には「野球行きましょう」みたいな内容も含まれていた。
でもそれは用事でもなんでもなく一切関係のないことなので無視していた。
友人以外の誘いは誘いに入らない、単なる戯言なので無視する対象である。
友人以外のメールで応答するのは、本当に緊急の内容だけ。(同じ職場であれば仕事のことなど)
プライベートの誘いは一切関係のない雑談なので、スルーである。
それに、野球だけは絶対に嫌だった。
野球観戦の時間は私の大切にしているものだから。
ひとりで観るのが至福の時間だし、その時間だけは絶対に侵略されたくない。
外側の世界では別に何でもする。所詮外の世界だから。
私の世界が守られるならそれでいい。
私の大切な世界の中に入れるのだけは絶対に嫌だった。
だから絶対に死守していた。
野球観戦は前々から言われていた。
前々回の日記で、初めて「連絡先教えてくれますか」と聞かれて、やんわり断ったら、「嫌なの?」と威圧されたことがあったが、
そのときに「野球観戦行ってくれますか」とも言われていた。
そのときも「さすがにそれは無理です」と断っていた。
そのときから、連絡先と同じように、野球観戦も言われるようになっていた。
野球なんて絶対に嫌。
あの場所は私の大好きな場所。あの場所にいる時間は私の大好きな時間で、大切な時間なのだ。
なんでその場所と時間まで、外側の自分でいる世界にしなくてはいけないのだろう。
入ってこようとしてこないでくれ・・・
私はそう思いながら、日々断っていた。
しかし、メールに応えないことを、職場で言ってくるようになったのだ。
(もちろん他に誰もいないところで)
私は、「あらかじめ連絡不精でメール返さないってお伝えしたはずです」と伝えた。
普通はこれで済むはず。
しかしこいつはそれで納得しなかった。
「そうだけど・・・でもさぁ~」みたいなことをずっと言ってくる。
これが毎日のように続いた。
野球も食事も全然やまなかった。
いくら断っても、全然止めてくれない。
なんで迷惑してるのがわからないんだろう。
でもこれだけ打ち解けることができたのだから、いつかは分かってくれると思った。
私は、職場にいる人と仲良くできて、仕事がやりやすくなって嬉しかった。
職場の人として仲良くしたかったし、できると思っていた。
この人はあんまり女が好きじゃないし興味がないと思っていたから。
前に、「一緒に働く人間として、あまり意見を言わない、自分を出さない私のことを気にかけている」というようなことを言っていた。
そして同じように。「他の社員のこういうことも気にかけている」というような話も聞いていたから。
自分と一緒に仕事をしてくれている人に不満をもったまま辞めて欲しくないとも。
だからこの人は、ただ職場のことをよく考えてる人なんだろうと思った。
だから、その職場の一緒に働く人間が嫌がっていることはしないだろうし、分かってくれると信じていた。
だって辞められたくないんだから。
この人は仲良くなれた人にベタベタしすぎるタイプなんだろうなと思った。
人との距離感がとれないというか。
私の周りにそういう人はいないし、苦手なタイプだ。
でも、職場の上の人間が自分に好感を持ってくれる分には、言いたいことを言いやすくなったりして仕事がやりやすくなるからいいと思っていた。
どうせビジネスだから。いろんな人と苦手な人とでも上手く付き合うのが仕事だから。
そう思って邪険にしたくなかった。
人間関係なんかで、仕事に支障をきたしたくなかった。
せっかくうまくいってきたのに、ぶち壊したくなかった。
ある日、仕事上の業務の関係で2人だけになった時間があり、そのときに「○日の○○戦でいいですか」と言われた。
行くとも言ってないし、むしろ行かないと何度も断ってる。
それなのにもう行く日まで決めてる。
本当にこれはもう無理だと思った。断りきれない。
首を縦に振るまでこいつはチャンスを伺って誘い続けるだろうと。
もう私は疲れていたんだと思う。
元々断るのが苦手だ。それなのに、一生懸命断り続けていた。
「一度行ったら満足してくれるだろう」
そう思って承諾してしまった。
こうして私は、大切な私の世界へ踏み入れることを許してしまった。