いない歴=年齢の女(貫通は済)の、男になめられてきた歴史を振り返るしょうもない日記⑥
↓子供の頃男子にいじめられた編
↓大学時代の知り合いになめられてA(B?)まで経験した編
↓同僚に目をつけられ始めた編
↓しつこく連絡先聞かれた編
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↓メール攻撃&しつこい誘い編
絶対に嫌だった野球観戦に、応じてしまった。
断り疲れてしまった。
「一度行けば満足してくれるだろう」
その思いからだった。
しかし、その思いが通じることはなかった。
むしろ、味をしめたのか、その後も野球や食事の誘いが止むことはなかった。
どうせメールを無視しても職場でしつこく言われてしまう。
もうこの頃から洗脳が始まっていたのだろうか。
「これで仕事が円滑に行くならいいや。」
そう思うようになってしまっていた。
しかしそれにしても。
回数が多すぎる。
私は、親しい友達ですら年に数回、多くても数ヶ月に1回くらいしか会わない。
そいつは週に何回も一緒にいようとしてくる。
いつも一人でいるのがデフォルトで、週に何回も人と会う予定があることなんて今までないから、疲れてしまう。
しかも友達ではなく、会社の同僚である。
だから私はお願いした。
「せめて月に1回にしてくれませんか」と。
でもそいつは、「せめて週に2回」などと言って全くこちらの意向を聞こうともしなかった。
そのうちそいつは食事をするときなどに、ちょくちょく「かわいい」というようなことを口にしてきた。
私が一番といっていいほど言われたくない言葉。
何かに怒ったこともある。
そのときですら、そいつは「怒ってるのもかわいい」などと言ってきた。
オエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!
もうね、本当は書きたくない。
でも、ちゃんと向き合って記録すると決めたのだ。
決めた以上は避けて通ることはできない。
ある日、職場の人に着ている服を「かっこいいねー」と言われたことがあった。
そして、一緒の部屋で仕事をしている人に「○○(私の苗字)ちゃんはいつもかっこいいもん」と言われた。
私は嬉しかった。「かっこいい」って一番言われて嬉しい言葉だから。
その空間にはそいつもいた。
その日の退社後も、もれなくそいつとの時間だった。
例のようにそいつは「かわいい」と言ってくる。
私は言った。「私は「かわいい」と言われるのは大っ嫌いなんです。「かっこいい」が嬉しいんです」と。
そいつは、「今日職場で言われてたのも知ってるよ。でもさ・・・」みたいに、頑なに「かっこいい」と言おうとはしないんです。
自分が優位に立ちたいというか、憧れる立場みたいになるのは絶対に嫌だったんでしょうね。
人が嫌がってるかどうかは関係ない、自分がしたいかどうかなんですよね。
女に「かわいい」って言っておけばいいと思ってる男ってなんなんだろ。
「かわいい」って言っとけばやれるとでも思ってんのかよ。
思ってるんだろうな。
そいつは、私が嫌だと言ってることを、自己満足で平気でするやつだった。
例えば、食事代をおごること。
私は、食事代を出されるのが大っ嫌いなんです。
本当は全額出したいくらいなんです。でもそれだと相手がかえって気を遣うだろうから、せめて割り勘がいいんです。
それを毎回言っていました。でもそいつは聞いてくれなかった。
後にだいぶ時間が経ってから割り勘になるようになったけど、それすら「どうしてもおごられるのが嫌って言うから、譲歩して割り勘にするようにしてるじゃない」みたいな言い方された。
なんだよそれ。はじめから我慢してるのはこっちなんだけど。
周りに言っても、「贅沢な悩み」「出してくれるんだから好意に甘えない方が悪い」「男の人が出すのが普通」「そこは男の人に出させてあげないといけない」とか言われる。
なんだよそれ。
なんでたまたま女に生まれただけで、男に食事代出させてあげないといけないの?
なんで我慢しなきゃいけないの?
「男の人を立てる」?はぁ?
なんで女に生まれただけで、そんなことしなきゃいけないの?
だからそもそも男と食事行くのは嫌なんだよ。
こういうのも含めて、女に生まれたくなかったとつくづく思う。
よく、「女ってイージーだよなー」とか「いいよね女ってだけでおごってもらえてー」とか言われるけど、
私からしたら、男を立てなきゃいけないこと自体がむしろハードなんだけどね。
女でイージーでいられるのは、おごられるのとか男に媚びて甘えることをなんとも思わない、むしろ得だと思ってる女だけだろ。
うちの母親は言ってたよ。「お父さんとお付き合いしてるとき、お金は全部お父さんが出してくれた」って。
まぁそうだろうな。どっちの性格見ててもそうだと思うよ。利害関係の一致だったんだろうね。そういう意味ではお似合いだよ。
母親は「やってもらって普通」みたいなところがところどころある。例えば、一緒に電車に乗ってて席がひとつだけ空いて、私が譲ると、「そうだね、若者は立たないとね」みたいなことを言って当然のように座る。
別にいいんだよ?私は別にそこまで座りたいわけじゃないから。でも、「若者が年配者に譲って当たり前」みたいなこと言われるとさ・・・なんかむかつくよね。
その当たり前みたいなスタンスはどうかと。
まぁでも、そんな感じで「私は女なんだから金は出さない。男の人が出して当たり前」みたいな感じだったんだろうね。
父も父で、絶対に自分が出したいタイプだから分かる。
私もそうだから父の気持ちも分かる。
実家に帰ると父に食事に誘われる。私はもう子供じゃないから自分の金くらい出したい。
でも、絶対に出させてくれない。
だから私は、渋々引き下がるしかない。絶対に出されるの嫌だろうなって痛いほどわかるから。
下に見てる対象に「なんでよ!私が出す!」って無理やり出されたら、「こいつ逆らいやがって」くらいに思って怒られるだろうなと思った。
私は未だに父親が怖いから。父親が怖いと言うか、地雷を踏むのをいつも怖がっていた。
人が怒ってるのを見たくなかったから、父親が怒らないように、昔からいつも機嫌を伺っていた。
だから、父が「俺が出す」と言っているのに、無理やり「私が出したい」なんて言えないのだ。
だから私は親と食事に行くのは正直憂鬱なのだ。
話が逸れたね。
だから、こういう風に、利害関係が一致してるならいいんだよ。
でも、私とそいつの場合は、私が一方的に損なわけです。
だから言ってるんですよ。
「私はおごられるのが嫌いなんです。おごられて喜ぶ女の人は世の中にたくさんいます。どうせおごるなら、喜んでもらえた方がいいでしょう。だから、そういう人とお食事に行ってください」と。
でもそいつは聞かないんです。
何を言ってもそうなんです。
そいつは、「自分がノックオンした相手を自分に合わせる」ということしか頭にないんです。
そんなこんなで、なんだかんだプライベートでも時間を過ごすことが多くなりました。
ある日私は、野球を観終わった後に、「この後時間いいですか?」と言われます。
そして、人生初の告白を受けるわけです。
本当に想定外でした。
だって、まさか自分のことを好く男がいると思ってないから。
私は小学生の頃こそいじめられてたけど、それ以降は男の人に怖がられてきた。
男の人から腫れ物のように扱われて、敬語まで使われてきた。
ひとり私の事をなめてきたやつはいたが、そいつだって私に好意があったわけではなく、「なんかやれそう」と思っただけである。(「付き合いたいとかじゃない」って言ってた)
だから、まさか自分に好意を持ち、その思いを伝えてくる奴がいるとは思わなかった。
人生初の想定外な告白されて私が最初に思ったことは、
「あーあ、これで喪女板に行けなくなる・・・」
ということだった。
それまで26年間、私は正真正銘の喪女だった。
・彼氏いない歴=年齢
・告白されたことがない
・処女である
当時の喪所板のルールは、この3つだった。
こんな誰にも相手にされないキ喪男に「ちょうど身近にいて仲良くなれたから」的な理由で告白されただけで喪女板卒業なんて・・・もてるようになったわけじゃないのに・・・
というのが私の率直な思いだった。
私はすぐ、「ごめんなさい、それはできません」と断った。
普通はそれで、「わかりました」で終わるはずですよね?
私もそうだと思っていました。
私は昔からよく、「人に好意を持たれたくない」と度々言っていました。
でも、「好意を伝えられても、嫌なら断ればいいだけじゃん」と言われました。
周りの普通に恋愛している人たちも、そうやってやっているのだと思ってた。
テレビで告白している企画を見ても、「好きです」「ごめんなさい」で済んでいる。
だから私も、それで終わりだと思っていた。
しかし、私は喪男の恐ろしさを痛感することになる。
そいつは一向に引かない。
というか、断ったら「なんで?」みたいな反応だった。
いや、こっちが「その反応なんで?」って話なんだけどww
喪男って、「俺が好意を持って告白してるんだから、応えてくれて当然、俺を降るわけない」みたいに思ってるんだよね。
なにその意味の分からない自信ww
告白したら当然付き合えると思ってるんだよなww
いや笑えないけどww
これが人並みに恋愛してきた女性なら、うまくあしらえるんだろうけど、
残念ながら私は筋金入りの喪女なのである。
そんな「好きです」「ごめんなさい」が通用しないシチュエーションなんて、難問すぎるのである。
私は色々言ったよ。自分ができる限りのあらゆる言葉を使って。
「いやー、私なんてもったいないんで」「もっと素晴らしい女性なんて世の中にたくさんいますから」「普通に職場の同僚としていい付き合いがしたいです」など・・・
断る方って告白する方より1億倍大変だよね。
でもそいつは、納得するどころかむしろ
「オブラートに包むのやめてくれない?(怒)」
ってなぜかキレはじめた。
なんでww
なんで私が怒られるのww
怒りたいのはこっちなんだけどww
で、しまいにそいつはいい男風に言い始めた。
「○○さんに好きな人ができるといいな」。
「なんだよこいつ」と思いつつ、私は思い出した。
「そうだ、断り文句で「好きな人がいる」っていうのがあったな(彼氏がいないことは言ってあるため「彼氏いるんで」は使えない)。
そうだ、私、ずっと憧れの人いるじゃん!」
これでとどめを刺そう。そう思って、私は言った。
「私ね、好きな人いるんですよ。」
よし!これで終わるはずである。私が本やネットで得た情報では。
しかしそいつは、「誰?」みたいなことを聞いてきやがる。
それが分かったところでなんになるんだよww
なんなんだよこいつのしつこさ。
ちなみに、このしつこさが今後も私を苦しめることになる。
「あなたが知らない人ですよ」
私はそう言って終わらせようとした。
しかしそいつは引き下がらない。
こいつは、自分が聞くと決めたことは絶対に聞かないと気がすまない奴。
答えるのを拒否すると「なんで教えてくれないんだ!興味があるの!」と怒り出す。(なお、本人は「怒ってない」と言い張る)
こいつは基本的に相手は自分の希望に必ず応えるという謎の確信がある。
「そうですねー、理系で頭が良くて、東大から官僚になったエリートだけど、全然ひけらかさなくて飄々としてて温厚で優しい人です。たまにかわいいところもあって」
みたいに答えたと思う。
ここまで言えば引くだろ。だってそいつのスペックはまったく及ばないからww
でもそいつは、
「ああ!先生!」
とか正解を言い当てやがった。
あのさぁ・・・
なんで伏せてるのにそれ言っちゃうのかなぁ・・・
その空気の読めなさが嫌われるんだぞwwwww
その後はそいつの自分語りショーだった。
「子供の頃は人見知りだったんです。昔の写真、親の後ろに隠れてる写真だったんですよ。それくらい人見知りだったんです」
「でも自分を変えたくて、営業やろうと思ってとびこんだんです」
「営業では色んなところに飛び込んで~、これこれこうやって契約とって~、送別会では泣いて~」(←興味ないから内容があやふや)
「今の会社は営業がやりたくて入って~」
みたいな話を朝方まで聞きました。
でも私はね、
「ああ、これで諦めてくれたんだ。
こうやって普通に話してくれるってことは、断ったことで辛らつな態度取られるってことはないってことだな。
これで普通に仕事できる。
週に何度も遊びに駆り出されることもなくなる。
よかったよかった」
その安堵の思いのほうが強かった。
だから長話も聞けた。
しかし、その私の安堵の気持ちは、打ち砕かれることになる。
そして、本当の、本当の悪夢がここから始まる。